ニート・フリーターの就職相談はどこにする?無料で使える公的窓口の違い
就職の相談先といえば転職エージェントを思い浮かべますが、職歴がない20代には公的な窓口のほうが合うことがあります。サポステ・わかものハローワーク・ジョブカフェの違いと使い分けを整理します。
更新 ・ 20代の転職・就職を専門に発信
「そろそろ動かないと」と思って検索すると、出てくるのは転職エージェントの広告ばかり。ところが登録画面まで進むと、職務経歴の入力欄で手が止まります。書けることが何もない。そもそも自分のような人間が使っていい場所なのかも分からない——ニートやフリーターの状態が長い人ほど、この入口で止まります。ですが相談先は民間のエージェントだけではありません。職歴がない人、働くこと自体に不安がある人のために作られた公的な窓口が、無料で使えるところに複数あります。しかも役割がそれぞれ違うので、自分の状態に合うところを選べば、いきなり求人を出されて面食らうということもありません。この記事では、代表的な3つの窓口の違いと使い分けを整理します。
相談先は「働く手前」から段階になっている
まず全体像です。窓口によって、想定している相手の状態が違います。いま自分がどの段階にいるかで、選ぶ場所が変わります。
| 窓口 | 向いている状態 | やってくれること |
|---|---|---|
| 地域若者サポートステーション(サポステ) | 働くこと自体に不安がある。ブランクが長い | 相談、生活リズムの立て直し、職場体験 |
| わかものハローワーク | 就職する気持ちは固まっている | 担当者制の相談、求人紹介、応募書類の添削 |
| ジョブカフェ(若年者就職支援センター) | 情報収集から始めたい | セミナー、適職診断、相談 |
| 民間の就職エージェント | すぐ応募まで進みたい | 求人紹介、面接対策、日程調整 |
上から順に「働く手前」に近く、下にいくほど「応募」に近くなります。ブランクが長い人がいきなり一番下から入ると、話が噛み合わずに疲れてしまうことがあります。段階を飛ばさなくていい、というのがこの表の言いたいことです。
そもそも何から始めればいいか分からない段階なら、'}ニートから抜け出す方法|20代が今日からできる小さな一歩を先に読んでみてください。
サポステ:働くことへの不安から相談できる
正式名称は地域若者サポートステーション。厚生労働省が委託して全国に設置しているもので、「働きたいけれど一歩が出ない」段階の人を想定しています。
特徴は、求人紹介が中心ではないことです。相談のほかに、生活リズムを整えるプログラム、コミュニケーションの講座、職場体験といった内容があります。いきなり応募を勧められないので、身構えずに行けます。
- 対象はおおむね15歳から49歳まで(年齢の範囲は変更されることがあります)
- 費用は無料。一部のプログラムで実費がかかる場合があります
- 予約制のことが多いので、まず電話かサイトで確認する
- 保護者だけの相談を受け付けているところもある
最後の項目は覚えておく価値があります。本人が動けない段階でも、家族から相談できるということです。家族との向き合い方についてはニート・空白期間があっても就職できる? 面接での伝え方と動き方でも触れています。
わかものハローワークとジョブカフェ:応募に近い段階で使う
ハローワークというと「失業した人が行くところ」という印象があるかもしれませんが、おおむね35歳未満を対象にした専門の窓口が別に設けられています。名称は地域によって「わかものハローワーク」「わかもの支援コーナー」などと異なります。
ここの利点は担当者制です。行くたびに違う人に一から説明する、ということが起きません。職歴がない前提で相談に乗ってもらえるので、書類に何を書けばいいかという段階から聞けます。
求人紹介もありますが、押し込まれる性質のものではありません。応募書類の添削や面接の練習を無料で受けられる点は、民間のサービスと比べても実用的です。職歴なしで職務経歴書をどう埋めるかは最大の難所なので、ここで一度見てもらう価値があります。書き方の考え方そのものは転職の履歴書の書き方|職務経歴書との違いと書くべきポイントにまとめています。
ジョブカフェのほうは、もう少し手前の「情報を集める」段階に向いています。
都道府県が設置している若年者向けの就職支援施設で、愛称は地域ごとに異なります(「○○しごとセンター」など)。ハローワークが併設されていることも多くあります。
セミナーや適職診断など、「働くことを考える材料を集める」用途に向いています。まだ具体的な職種が決まっていない、何が向いているか分からない、という段階で使いやすい場所です。
どんな仕事があるのかから考えたいなら、人手不足で未経験を受け入れている分野を知っておくのも手です。'}未経験から介護業界に転職する方法|20代が今から目指せる理由と資格の話や未経験から建設・物流業界に転職する方法|人手不足で20代が有利な理由が具体例になります。
民間のエージェントと、どう使い分けるか
結論から言うと、併用して構いません。どちらか一つに決める必要はなく、実際に両方を使っている人は珍しくありません。
目安はこうです。
- 公的窓口が向く——ブランクが長い、働くこと自体が不安、急かされたくない、じっくり相談したい
- 民間が向く——応募まで一気に進みたい、求人の量を見たい、日程調整を任せたい
民間のエージェントにも、フリーターや未経験を専門にしているところがあります。総合型の大手とは持っている求人も対応も違うので、職歴なしで登録するなら専門型を選んだほうが話が早いことが多いはずです。実際の評判はハタラクティブの評判は?フリーター・未経験のリアルな口コミやUZUZ(ウズキャリ)の評判は?既卒・第二新卒のリアルな口コミを参考にしてください。
気持ちが限界に近いときは、就職の前に
ここまで就職の窓口を並べてきましたが、眠れない日が続いている、何をしても気力が湧かない、消えてしまいたいと考えることがある——そうした状態であれば、就職活動より先に相談してほしい窓口があります。
- よりそいホットライン 0120-279-338(24時間・通話無料)
- こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556
- いのちの電話ナビダイヤル 0570-783-556
働き始めることは、体力も気力も使います。整える順番を間違えると、就職できても続きません。無理に前へ進めようとせず、まず相談してください。就職後に続くかどうかの不安については、別の記事で詳しく扱っています。
よくある質問
- ニートでもハローワークを使えますか。
- 使えます。失業保険の受給者だけが対象ではありません。就職を目指す人であれば職歴の有無にかかわらず相談できます。年齢が若ければ、わかもの向けの窓口を案内してもらえます。
- 相談に行ったら、すぐ応募を勧められませんか。
- 窓口によります。サポステは働く手前の段階を想定しているため、いきなり応募を勧められることは通常ありません。不安があれば、最初に「まず相談から始めたい」と伝えてください。
- 費用はかかりますか。
- 紹介した3つの窓口はいずれも無料で相談できます。一部のプログラムで実費が必要な場合があるため、申し込み時に確認してください。
- どこにあるか分かりません。
- いずれも自治体や厚生労働省のサイトで一覧が公開されています。お住まいの都道府県名と窓口名で検索するか、最寄りのハローワークに電話で尋ねるのが早い方法です。
まとめ
就職の相談先は、民間のエージェントだけではありません。働く手前の段階から使える公的な窓口が、無料で用意されています。
選び方の目安は一つです。いま自分が「応募したい」のか、「まず話を聞いてほしい」のか。後者ならサポステ、前者ならわかものハローワークか民間のエージェント。迷ったら、いちばん手前から入って構いません。段階を飛ばさないほうが、結果として早く進みます。
なお、本記事は制度の一般的な整理です。対象年齢・実施内容・予約の要否は自治体や実施団体によって異なり、変更されることもあります。利用の前に、各窓口の公式情報をご確認ください。
相談に行くこと自体が、すでに一歩です。何も準備できていなくて構いません。窓口はそういう人のために置かれています。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。転職・就職活動の結果を保証するものではありません。各サービスの詳細は公式サイトをご確認ください。