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転職の基本

Uターン転職で年収はどれくらい下がる?地方の給与と生活費の現実

地元に戻りたいけれど収入が下がるのが怖い、という方へ。額面がどれくらい変わるのか、生活費との差し引きでどう見るのか、下げ幅を小さくする方法までを具体的に整理します。

20代転職ナビ編集部

更新 ・ 20代の転職・就職を専門に発信

地元に戻ることを考え始めると、必ず引っかかるのが収入の問題です。「地方は給料が安い」とはよく聞くけれど、実際にどれくらい下がるのか。下がったとして、生活は成り立つのか。この見通しが立たないまま、戻りたい気持ちだけが宙に浮いている——そんな状態で止まっている人は少なくありません。この記事では、額面がどう変わるのか、生活費との差し引きでどう見ればいいのか、そして下げ幅を小さくする方法を順に整理します。必要なのは覚悟ではなく、数字です。

下がるのが普通。ただし「額面」の話です

まず率直に言えば、都市部から地方へ移る場合、額面の年収は下がることのほうが多いです。企業の規模、扱う市場の大きさ、賃金の水準——複数の要因が重なるので、これは避けにくい現実です。

ただし、ここで見るべきは額面だけではありません。手元にいくら残るか、そして何にいくら使うかまで含めて比べないと、実際の暮らしがどう変わるかは分かりません。額面が下がっても生活が楽になることもあれば、その逆もあります。

年収そのものの考え方については20代で年収を上げる一番の近道は転職。データと正しいやり方にまとめています。上げる方向の話が中心ですが、何で決まるのかという構造は共通です。

生活費との差し引きで見る

地方に移ると、支出の構成が変わります。増えるものと減るものがはっきり分かれるのが特徴です。

項目都市部から地方へ移ると影響の大きさ
家賃大きく下がることが多い
車の維持費新たに発生することが多い
食費やや下がる場合がある
交通費通勤手段によって変わる
交際費・娯楽費選択肢が減るぶん下がりやすい
実家に住む場合の住居費ほぼゼロになる非常に大

いちばん見落とされるのが車の維持費です。地方では一人一台が前提の地域も多く、車両の費用に加えて保険・税金・燃料・駐車場代・車検が毎年かかります。家賃が下がったぶんが、そのまま車に消えるという構図はよくあります。

逆に、実家に戻って住居費がかからないなら、額面が下がっても手元に残る金額は増えることがあります。同じ「Uターン」でも、実家に住むかどうかで計算はまったく変わります。

職種によって下がり幅が違います

一律に下がるわけではなく、職種による差があります。おおまかには次の傾向があります。

  • 下がりにくい——専門的な技能があり、地方でも需要がある職種
  • 下がりやすい——都市部の市場規模に依存する職種
  • 場所が関係しにくい——リモートで完結する働き方ができる職種

三つ目は近年の変化です。勤務地を問わない求人であれば、住む場所を変えても待遇が変わらないという選択肢も現実的になりました。地元の求人だけを見て諦める前に、この可能性も確かめる価値があります。

また、地方でも人手が足りていない分野はあります。そうした領域では、経験のある20代は歓迎されます。20代の異業種転職は可能? 未経験から業界を変える成功のコツも参考にしてください。

下げ幅を小さくする方法

受け入れるしかない部分もありますが、工夫の余地は残っています。

  1. 在職中に探す——収入がある状態のほうが、条件を妥協せずに待てます
  2. 複数社を比較する——地方は求人が少ないぶん、1社目で決めがちです
  3. 都市部の企業の地方拠点を狙う——賃金体系が本社基準の場合があります
  4. 提示額をそのまま受けない——交渉の余地があることは地方でも同じです

四つ目は特に意識してほしいところです。「地方だから仕方ない」と最初から諦めると、交渉できる場面でも交渉しなくなります。伝え方は転職の年収交渉、何て言えばいい?角が立たない伝え方と例文にまとめています。

地方の中小企業では、給与の決め方が都市部の大手ほど制度化されていないことがあります。これは不利にも有利にも働きます。基準が固まっていないぶん、経験や資格を具体的に示せば個別に反映される余地が残っているためです。前職で何をどこまで任されていたのかを、数字と役割で説明できるように整理しておいてください。

決める前に、数字を紙に書く

感覚で判断すると、あとで後悔しやすい領域です。次の三つを書き出してから決めてください。

  • 今の手取りと、月々の支出の内訳
  • 戻った場合の想定手取りと、支出の内訳(車が必要かを必ず含める)
  • その差額が、暮らしのどこに響くか

この作業をすると、「年収が下がる」という漠然とした不安が、月いくらの話に変わります。月2万円の差なら受け入れられるのか、それとも生活が回らないのか——判断できる形になって初めて、決断ができます。地元に戻る判断そのものについてはUターン転職を考える20代へ|地元に戻る前に確認したい5つのことを参照してください。

よくある質問

どれくらい下がるのが一般的ですか。
職種・企業規模・地域によって幅が大きく、一律の数字を出すのは適切ではありません。公的な統計では都道府県別の賃金水準が公開されているので、自分の職種に近い区分で確認するのが確実です。そのうえで、実際の求人票に書かれた金額を見比べてください。ひとつの目安より、複数の実例のほうが判断材料になります。
実家に住むつもりですが、それでも収入は気にすべきですか。
気にすべきです。実家に住める期間は永続しません。親の状況が変わることもありますし、自分が独立する時期も来ます。そのとき住居費が発生しても成り立つ収入かどうかを、いまの段階で見ておいてください。
地元に求人が少なく、選べる状況ではありません。
その場合、勤務地を問わない求人を探す、あるいは近隣の都市まで範囲を広げるという方法があります。「地元」の範囲を通勤圏まで広げるだけで、選択肢が増えることは珍しくありません。戻る目的が家族の近くにいることなら、隣の市でも目的は果たせます。
戻ってから後悔した場合、また出ることはできますか。
できます。ただし年齢が上がるほど選択肢は変わっていきます。だからこそ、戻る前に条件を詰めておくほうが、あとの選び直しが減ります。「とりあえず戻る」で始めると、数年後に同じ悩みを繰り返すことになりがちです。

賃金の水準や生活費は、地域・職種・個人の状況によって大きく異なります。本記事は考え方を整理したものであり、特定の金額を保証するものではありません。具体的な数字は、公的統計と実際の求人情報でご確認ください。

年収が下がるかどうかより、手元にいくら残って何に使うかのほうが、暮らしを決めます。不安を数字に置き換えてください。月いくらの話になった時点で、判断できるようになります。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。転職・就職活動の結果を保証するものではありません。各サービスの詳細は公式サイトをご確認ください。