飲食店勤務を辞めたい20代へ。長時間労働から抜け出す転職先
長時間労働、休みの少なさ、低い給料、体力的な限界——飲食業を辞めたい20代は多い。飲食の経験が活きる転職先と、未経験の異業種へ移る現実的な動き方を解説します。
更新 ・ 20代の転職・就職を専門に発信
「世間が休んでいる土日も連休も関係なく働いて、終電もとっくにない時間まで仕込みと片付け。これ以上は体がもたない」——飲食業の長時間労働・低賃金・休みの少なさに、限界を感じている20代は本当に少なくありません。立ち仕事の蓄積、不規則な生活、将来への不安……。でも、ここで諦めないでください。飲食の現場で鍛えた対人スキル・マルチタスク・体力・クレーム対応力は、実は多くの業界で高く評価される「武器」です。「飲食しかやってこなかった」は、ただの思い込み。この記事では、飲食経験が活きる転職先と、長時間労働から抜け出す現実的な動き方を解説します。
飲食店勤務を辞めたくなる理由
- 労働時間が長い:仕込みから閉店後まで拘束が長い
- 休みが少なく不規則:友人や家族と予定が合わない
- 給料が上がりにくい:体力勝負で将来が不安
- 体力的な限界:立ち仕事・重労働の蓄積
辞めたい理由として挙がるものは、たいてい個人の努力では変えられない部分にあります。営業時間が長い、休みが不規則、繁忙期に休めない——これらは店舗という形態そのものから来る条件で、頑張り方を変えても解消しません。「自分の我慢が足りないのでは」と考える必要はないということです。
加えて、体力的な負担は年齢とともに効いてきます。20代のうちは乗り切れても、同じ働き方を10年続けられるかは別の問題です。続けるかどうかを考えるのに、限界まで消耗してからでは遅いという点は意識しておいてください。
飲食の経験は「武器」になる
飲食の現場で鍛えた対人スキル・マルチタスク・体力・クレーム対応力は、多くの仕事で評価されます。「飲食しかやってない」は思い込みです。
飲食で働いた経験は、転職市場で思っているより評価されます。理由は、接客・現場対応・数字の管理という三つを同時にこなしてきたからです。これらを別々にしか経験していない人より、実は幅があります。
具体的には、クレーム対応をこなしてきた耐性、忙しい時間帯を回すための段取り、原価やシフトを見てきた数字の感覚。これらを「飲食だから当たり前」と思って書かない人が多いのですが、他業種から見れば十分な実務経験です。職務経歴書には、担当した店舗の規模や売上、教えた後輩の人数といった数字を添えてください。
飲食経験が活きる転職先
| 転職先 | 特徴 |
|---|---|
| 営業・カスタマーサクセス | 接客の対人力が直結 |
| 食品・外食企業の本部・SV | 現場経験でキャリアアップ |
| 販売・店舗運営 | 休日が取りやすい業態へ |
| 未経験からIT・事務 | 手に職・土日休みを狙う |
営業への道は営業経験の活かし方の逆引きに、ITは未経験からのITを参考に。
未経験の業界に移る場合でも、20代であれば選択肢は広く残っています。人手が足りていない分野では、前職の業種より「続けられるか」「学ぶ姿勢があるか」が見られます。異業種への移り方は20代の異業種転職は可能? 未経験から業界を変える成功のコツにまとめています。
逆に、飲食の経験をそのまま使うなら、本部の管理部門や食品メーカー、店舗を支援する立場という道もあります。現場を知っている人材は、現場を管理する側でも求められます。業界そのものを離れる前に、業界内で立ち位置を変える選択肢も並べてみてください。
辞める前に在職中に動く
忙しくて時間が取れないのが飲食の難点。だからこそ働きながらの転職活動の進め方を押さえ、求人探しや日程調整はエージェントに任せるのが現実的です。
方向に迷ったら
「どの業界に行けるか」がわからなければ、30秒診断や適職の見つけ方で方向を絞るところから。
方向が定まらないまま求人だけを眺めていても、判断は進みません。「飲食を離れたい」のか「働き方を変えたい」のかで、探す先がまったく変わります。前者なら業種ごと変える話になりますし、後者なら同じ飲食でも企業規模や業態を変えるだけで解決することがあります。
個人経営の店とチェーンの本部では、休みの取り方も評価の仕方も違います。業界そのものが嫌になったのか、いまの職場の条件が厳しいだけなのか。ここを取り違えると、転職しても同じことの繰り返しになります。紙に不満を書き出して、それが業界固有のものか、この店固有のものかを分けてみてください。
辞めると決めたあとの伝え方
飲食は人手が足りていない職場が多く、辞意を伝えたときに強く引き止められることがあります。ここで押し切られて残ると、次に切り出すのがさらに難しくなります。伝える前に、退職日を自分の中で決めておいてください。相談の形で切り出すと、交渉の余地があると受け取られます。
伝える相手と順番も大切です。直属の責任者を飛ばして本部に話すと、あとの引き継ぎがこじれます。まず現場の責任者に、繁忙時間を避けて、口頭で伝える。この形が最も揉めにくい進め方です。
引き継ぎの期間は、シフトの組み方によって変わります。次の人の採用に時間がかかることを見込んで、1か月半から2か月の余裕をみておくと現実的です。ここを短く見積もると、退職日が後ろにずれて次の入社日に影響します。円満に辞めることは、次の職場に集中するための準備でもあります。
なお、退職を申し出る時期は就業規則で定められていることがあります。「1か月前まで」と書かれていれば、それに沿って動くのが揉めない進め方です。手元に規則がなければ、責任者か本部に確認してください。口頭の慣行と書かれた規定が食い違っている職場もあるので、確認しておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
- Q. 飲食しか経験がなくても転職できますか?
- A. できます。対人力・マルチタスク・体力は多くの職種で評価されます。「飲食しかやってない」は思い込みです。
- Q. 土日休みの仕事に移れますか?
- A. 営業・事務・ITなど土日休みの職種は多くあります。未経験からのITは手に職と休日の両立が狙えます。
- Q. 忙しくて転職活動の時間がありません。
- A. 働きながらの転職のコツを押さえ、求人探しや日程調整はエージェントに任せましょう。
- Q. どの業界に行けるかわかりません。
- A. 30秒診断や適職の見つけ方で方向を絞るところから始めましょう。
飲食で身につけた「人を喜ばせる力」と「動き続ける体力」は、どの業界でも歓迎されます。働き方は、変えられます。
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※本記事は一般的な情報提供を目的としています。転職・就職活動の結果を保証するものではありません。各サービスの詳細は公式サイトをご確認ください。